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北条義時の死因は?毒殺の毒は附子か鴆毒か?脚気説も検証

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どうも。しのぶです。

北条義時がどのような最期になるのか?
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも
注目されています。

死因として数ある説を検証しましょう。

ドラマはどのパターンでくるかな?

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義時 毒殺説の毒はトリカブト?

北条義時は、急死といわれています。

藤原定家の日記『明月記』(1227年)に
記されている内容が、
義時の毒殺説の根拠です。

承久の乱の首謀者の一人だった
「尊長」が捕らえられた。

六波羅探題の北条時氏の前に
引き出された「尊長」は
『ただ早く首を切って殺せ。
できないのなら、義時の妻が義時に
飲ませた毒薬を飲ませてさっさと殺せ』
と叫んで周囲を驚かせた。

日本史に登場する毒殺で
有名なのはトリカブトです。

有毒植物のトリカブトの
塊根を乾燥させたものを毒として
酒や食べ物にまぜてつかいます。

毒成分は、アコニチンという猛毒

アルカロイドの一種で、体内のナトリウム
イオンチャネルの活性化による脱分極を引き起こし
嘔吐・痙攣・呼吸困難・心臓発作をひきおこす。


日本では附子(ぶす)と
いう呼び名でよばれ、
歴史書や時代もの創作によく登場します。


致死性・即効性が高く強力で、
嘔吐、呼吸困難、臓器不全とともに
心室細動をひきおこすと、
心停止で死亡してしまいます。


経口で摂取すると
武将でも数分で殺せてしまう
わけですが、このように即効性が高いと、
きっと周囲の者には「毒殺」とわかる
でしょうね。

葛飾北斎の「お岩さん」

歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』でも
お岩が飲まされた毒は附子
という設定です。

不美人のことを「ブス」と俗称しますが
これはトリカブトの中毒で
顔に神経障害が起きた様子とも
いわれています。

鴆毒(ちんどく)もよく登場する

鴆毒も歴史書によく登場する毒
なのですが、こちらの「鴆」は、
空想上の鳥の羽の毒で具体的なもの
ではありません。

猛毒や毒薬の比喩・総称として
この「鴆毒(ちんどく)」という
言葉が用いられた可能性がある一方、

『鴆酒(ちんしゅ)』の具体的な
作り方が経書『周礼』にあります。

「毒の材料をあつめて
素焼きの壺に入れ、三日三晩かけて焼くと
白い煙が立ち上がるので

煙でニワトリの羽毛を燻す
羽を酒に浸せば鴆酒となる」

砒素毒の生成方法のようです。

なお、『春秋戦国時代』の有名な
最強の武将『呂不韋』や
『太平記』の『足利直義』は
この鴆酒(ちんしゅ)を飲んで
死亡したと記されています。


砒素を酒にいれた、ということ
になるのかもしれませんね。


猛毒で無味無臭、白い粉末
いかにも歴史に登場しそうな毒です。


サラサラと盃の酒にいれる
場面が目に浮かびますね。

経口から致死量を摂取すると
吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛がおこり
ショックなどから死亡すると
いわれています。


こちらも周囲の人間に
あきらかな毒殺と
気づかれそうなものですね。

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『吾妻鏡』では脚気と記されている

脚気(かっけ)はビタミン欠乏症です。
慢性的なビタミンB1の欠乏によって
心不全と末梢神経障害をきたします。


心不全によって足がむくみ、
神経障害によって足のしびれが起き
ることから脚気とよばれました。

ビタミンB1欠乏症により
心不全におちいって死亡するのを
「衝心脚気」とよびます。

玄米、麦飯、穀物、そば等の
精製されていないものを食していれば
罹患することはありません。

鎌倉時代よりずっと後になっても
人類には長らく脚気の原因が
わかりませんでした。


江戸時代には、江戸と大阪で
白米食が主流となり
田舎から奉公にでてきたものが
白米飯ばかり3食の生活で
ビタミンB1の欠乏におちいり、
脚気を発症しました。

徳川幕府 第13代将軍の家定は
衝心脚気で亡くなっています。


将軍が!?と思いますが、
家定が精製された白米を食べていたほか
偏食家だったりすると
ビタミンの含まれる様々な食材を
食していなかったのかもですね。

大正時代も、まだ脚気は原因が不明で
「結核」と並ぶ「二大国民亡国病」と
恐れられていました。


ビタミンB1不足が原因と判明し
治療や予防が可能となったのは
ようやく1950年代からです。

さて『吾妻鏡』では義時は脚気を患って
体調不良で亡くなった、と記されて
います。


が、脚気は長患いです。
他の書物に複数、「急死」と
記されているのが不自然かもですね。

また、衝心脚気の心不全発作は
たしかに最期は急かもしれませんが、
坂東武士である義時が
ビタミンB1欠乏症に陥るような
食生活を送るかどうか?


個人的には、疑問符がつきます。
大河ドラマではどのように
描かれるのか、たいへん楽しみです。


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