どうも。しのぶです。
10月9日、17日NHK大河ドラマ
鎌倉殿の13人 応援感謝ウラ話トークSPが
放送されました。
冒頭、北条義時役の小栗旬さんが
「今日は鶴岡八幡宮の大階段で撮影してて」
とおっしゃっいました。

「ヒエッ!」となった視聴者も
いましたよね
鶴岡八幡宮で何が起こるのか
史実をみてみましょう
(ドラマの先の展開をふくみます)
源実朝はミュージカル俳優の柿澤勇人さん
源実朝役の柿澤勇人さんは、
劇団四季出身のミュージカル俳優です。
祖父、曾祖父ともに浄瑠璃の人間国宝
というお家ですが、
劇団四季ライオンキングを観劇し、
『シンバ』役をめざして入団試験を
受けられたんですね。
2013年に首都大学東京を卒業されています。
ミュージカルの舞台では、膝のけがを抱えて
大変なことも多かったようですが、
鎌倉殿の13人では、
お育ちのいい雰囲気をまとった
源実朝を好演されていますね!

源実朝におこる鶴岡八幡宮での悲劇
建保6年に、源実朝は右大臣へ任じられます。
右大臣に任じられたのは、当時は
武士では初めて。
昇任を祝うため、鶴岡八幡宮拝賀が決まります。
建保7年1月27日、雪の日でした。
八幡宮拝賀を終え、暗くなってから
実朝一行が石段をおりたところを
八幡宮別当阿闍梨の「公暁」(こうぎょう)
に襲撃されます。
「公暁」は鎌倉殿の13人で
子役 長尾翼さんが演じている
「善哉(ぜんざい)」です。

父・2代将軍 源頼家が修善寺で
暗殺されたあと、「善哉」は
北条政子のはからいで出家、
鶴岡八幡宮寺別当に就任していました。
公暁は別当に就任し
突然「一千日の参籠」をはじめた
といわれています。
僧侶は剃髪をしてますし、
伸びないように髪の毛をそるのですが
公暁は「参籠」のあいだ
髪をいっさい切らず、周囲に
不審がられていたといわれます。
【一千日の参籠】
出典:Wikipedia
願をかけて寺に籠り
1000日連続で祈るもの。
実朝の暗殺成功を
祈っていたのでしょうか。
公暁の襲撃と隠れいちょう
2010年まで、鶴岡八幡宮の大階段の下に
大きな銀杏の木がありました。
(強風のため倒壊)
その銀杏は
「公暁の隠れいちょう」と呼ばれていました
「公暁」は襲撃の際、この銀杏の木に隠れ
階段をおりてきた実朝を襲ったと
いわれています。

襲撃の際、「公暁」は
「親の敵はかく討つぞ」と叫び
実朝の正装の装束をふみつけて転倒させて
殺害したといわれています。
また、「公暁」は実朝の次に
太刀持ち役の源仲章を斬りましたが、
これは北条義時(小栗旬)だと
思って襲った、という説が有力です。
義時は、本来ならば太刀持ちで
そこにいたはずなのですが、
体調不良で太刀持ちを仲章に交代した、
もしくは
実朝の命で太刀を捧げて中門に留まっていた
など諸説ありますが、予定外で
その場にいなかったのです。
警備の武士は鶴岡八幡宮の外にいて、
襲撃の場には公卿や関係者しかいなかったため
襲撃はいとも簡単に成功して
しまったのですね。
実朝の首は「公暁」に落とされ、
持ち去られてしまいました。
実朝は婚姻13年たっても子供がなく
側室ももっていませんでした。
結果として、源氏将軍家直系の血筋は
断絶していまいました。
「公暁」役は佐藤浩市さんの息子・寛一郎さん
「公暁」役の寛一郎さんは、
父は佐藤浩市、祖父は三國連太郎さんという
サラブレッド俳優!
佐藤浩市さんは、鎌倉殿の13人では
亡くなる回が超話題になった
あの上総介。
息子の寛一郎さんは
どんな「公暁」を見せてくれるのでしょうか。
今から楽しみです!

出典「吾妻鏡」「愚管抄」
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