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公暁は三浦義村に踊らされた?!状況証拠が語る「どちらに転んでも得をする人」とは。

大河ドラマ

どうも。しのぶです。

大河ドラマではそろそろ
雪の鶴岡八幡宮が近づいてくる⁈

鎌倉最大の悲劇
源実朝の暗殺事件について
「黒幕は誰か?」には
諸説ありますが

私は状況証拠では
「三浦義村」だと思っています。

おまわりさん、こいつです。

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公暁は三浦義村に踊らされた?

NHK公式Twitterより

三浦義村の妻は
公暁の乳母(うば)です。


つまり実質の養育者、
公暁の後ろ盾は三浦義村
というわけです。


北条と比企能員の争いも、
比企氏が源頼家の乳母で
後ろ盾だったことから
起こっています。

三浦義村は、北条氏が
後ろ盾をしている
源実朝が「鎌倉殿」であるかぎり
一御家人にすぎませんが、

三浦の秘蔵っ子・公暁が将軍になれば
執権・北条氏に三浦義村が

とってかわることになります。

これだけでも暗殺の黒幕として
動機は十分なのですが、
さらに「踊らされた」とみる
状況証拠があります。

「状況証拠」を吾妻鏡から読みとれる?!

さて、当時の記録
【吾妻鏡】から状況証拠をみていきましょう。

【状況1 公暁の目線】

第3代将軍の源実朝に子供がおらず

次の将軍は、唯一の直系である
自分にまわってくると、
公暁はそう考えていたでしょう。

ところが北条氏は

京都の後鳥羽上皇から
親王を後継者にもらいうけようと
していました。

こんなことをされては
公暁が将軍になる目はつぶれてしまう

それに、公暁にとっては

北条氏(北条義時)は
父・2代将軍 源頼家を殺した仇。

まだ親王が京都より下向していない

今のうちに、実朝と北条義時を消せば
公暁が第4代将軍になれる。

親の仇もとれる。

いつやるの?!今でしょ。

公暁にとって、
雪の鶴岡八幡宮は
そういうタイミングでした。

【状況2 三浦義村の目線】

そもそも論として、

「実朝に子供がいないから、
次の将軍は絶対に直系の
公暁にまわってくるだろう!!」

言葉には出さずとも、
三浦義村はそう考えていたはず。

なのに!
北条氏は京都の後鳥羽上皇から
親王を後継者にもらいうけようと
している

しかも、やってくる親王は、
公暁と同じ20歳代の若い親王らしい。

親王が将軍につき、そこで
後継者が誕生すれば

公暁に将軍がまわってくる目は
完全になくなってしまう。

そうなると、三浦義村も一生涯、
ずっと一御家人のまま。


三浦義村としては、

「今のうちなら、誰かが
 実朝と北条義時が亡きものにすれば
 公暁を将軍にして自分が執権になれる」


「いつやるの?!今でしょ」

三浦義村から見ても、
この時はそういうタイミングでした。

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暗殺の絶対条件は、北条義時も殺すこと?!

さらに【吾妻鏡】から
読み取れる状況証拠があります。

公暁と三浦義村の共通の目的

公暁が次の将軍に就く
三浦義村が執権になる


そのためには、
「実朝だけではなく
 絶対の権力を握っている
 北条氏の執権・北条義時も

 消さなければならない」

それが絶対条件でした。

なぜなら、実朝がいなくなっても
北条氏の権力を維持するために


北条義時は予定どおりに
京都から親王を迎えて次の将軍に
据えるはずからです。

公暁が次の将軍に就くために
三浦義村が執権になるために


実朝も、北条義時にも消えてほしい

北条氏が、京都から親王をむかえ
親王が将軍職に収まってしまえば
すべてがアウト。もう手遅れ


公暁にも、三浦義村にも
あまり時間は残されていない。


でも、実朝も北条義時も消す。
そんなチャンスは日常にはない…

【吾妻鏡】は北条氏の側から
編纂されている記録なので

さすがに上記のような
公暁と三浦義村の
「心の声」のような記述は
ありませんが…笑


誰が読んでも、この状況を
読み取ることはできるでしょう。

状況証拠としては
成り立つと思います。


(ただし、三浦義村を北条義時を
大好きだと、忠誠を誓っている、と
考える人には「そんなことない」と
否定されるでしょう)

さて公暁、義村がそんな焦りを感じる
建保6年、

後鳥羽上皇から前年に
武士としてはじめて
「右大臣」の位を授かった実朝が


拝賀のため鶴岡八幡宮に参詣する
ことが決定しました。

公暁と三浦義村は、
こう考えたのでは…


実朝が御所から外出する!」
「しかも、わざわざ公暁が別当をつとめる
 鶴岡八幡宮にくる!!」


「飛んで火にいる夏の虫」
と言わずして何と言う?!

※暗殺は雪ふりしきる日でしたが…

実朝と北条義時が
2人そろって御所から出る。

しかも、拝賀の儀式のため
丸腰で鶴岡八幡宮を歩く…


「警備のうすい儀式のあいだに襲えば
 実朝、北条義時ともに一度に
 討ち取ることができるぞ?」


暗殺を考える人間なら
絶好のチャンス到来と思わないでしょうか。

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「踊らされた」と感じる状況証拠とは?

さらにみていくと【吾妻鏡】からは
暗殺当日の公暁の行動が、
「三浦義村に踊らされた?」と
読みとれる状況があります。

【状況1 義村はおうちステイ】

雪降りしきる暗殺の当日、
三浦義村はお家にいました。

御家人筆頭のひとりなのに
拝賀の儀式にも、警備にも加わらず。
おうちステイ。

そわそわしながら
暗殺の成功の知らせを待っていた?

【状況2 公暁は成功と勘違い?】

儀式の終盤、鶴岡八幡宮の石段を
お付きを従えて降りてくる実朝を
襲撃して暗殺した公暁。

同時に、ぞばにいた源仲章も
斬って暗殺しました。

その直後、石段の上から
「我こそは、八幡宮別当阿闍梨
公暁なるぞ。親の仇はかく討つぞ」と
叫んだと吾妻鏡にはあります。



源仲章は、午後6時の儀式であったため
実朝のそばで松明をもつ役目をしていました。

北条義時は、太刀持ちの役目で
そばにいる予定が、急遽の体調不良を訴え
その場にいなかったとされています。


つまり、暗い中、公暁は実朝と一緒に
北条義時を斬ったと思って
「親の仇はかく討つぞ」と叫んだけど

実は人まちがいだった

【状況3 公暁は義村に合流しようと?】

公暁の暗殺後の動きをみると
明らかに「三浦義村に踊らされた?」
と思う行動をしています。

公暁は、討ち取った実朝の首を持って
備中・阿闍梨宅で食事しながら
三浦義村に使いを出します。


「今こそ我は東国の大将軍である。
その準備をせよ」
と知らせたと【吾妻鏡】はありますが、

義村は「迎えの使者を送る」とウソを言い、
北条義時に通報します。
もちろん、北条義時は公暁を殺すよう
命令を出します。


公暁は義村の迎えがこないので、
ひとりで三浦義村の屋敷に雪のなか
むかったとあります。

でも三浦義村は、北条義時の命に従い
公暁を討つために家来の手練れ
長尾定景をむかわせます


公暁はそれらの討ち手と斬り合いながら
なんとか三浦義村の屋敷にたどりつきますが


屋敷の塀を乗り越えようとしたところを
斬られて討ち取られてしまいました。

ものすごく必死に、公暁は
三浦義村に合流しようとしていませんか?

また、昔は携帯電話など通信手段が
なかったわけですから

公暁はおそらく
「実朝と同時に北条義時を
暗殺することができた」
と勘違いしたままだったにちがいありません。


実朝と北条義時を2人同時に
しとめることができたのに

自分を保護し合流しようとしない
三浦義村に「?!」と感じた公暁は、
必死で三浦義村の屋敷にむかったはず。


でも、最期はその三浦義村の手勢に
討ち取られてしまったのです。

成功しても失敗しても「得する」ポジションを確保?!

手がすべって「クロサギ」の詐欺師がでてきてしまいました

三浦義村は、鶴岡八幡宮での
公暁の暗殺実行が
実朝に対してのみ成功し

北条義時をしとめ損なったことを
御家人筆頭としてすぐに
知っていたでしょう。


北条義時を暗殺し損ねた以上、
公暁との共謀がバレること、
もしくはそれを疑われるだけでも
三浦義村、一族の命が危ない。


それがわかっていたからこそ、
暗殺の失敗を把握するや


北条義時に公暁のことを通報したり、
自分で「しっかり」討ち取って

「北条義時への忠誠を証明」
する方向へ大転換したものでは
ないでしょうか?


三浦義村にとって、公暁の暗殺が
成功すれば自分には執権の座が
舞いこむでしょうし、

失敗すれば公暁を誅殺し、
北条義時への「忠誠心」をしめし
引き続き御家人筆頭として
地位を安泰のものとする。


「成功しても失敗しても
『得するポジションを確保』する」


それが三浦義村のやり方であり、
公暁が三浦義村に踊らされてしまった?

私にはそう思えてなりませんが
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では
いかなる展開になるでしょうか?!
楽しみです。

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